こんにちは、松木です。
今回は、マーケティングのレベルを上げるにはまず人間理解からという話をしたいと思います。
私はこれまで、マーケティングのノウハウにもかなり投資してきたつもりですが、満足のいく成果を出せることは少なく、どうしたら先に進めるのかいつも悩んでいました。
様々な経験をしていくうちに、自分が結果を出せなかった原因はノウハウの不足ではなく、相手を理解しようという人間理解を疎かにしていたことだと気づいたんですね。
マーケティングだけでなく、ビジネスを円滑に進めていくうえで必要な考え方だと感じているので、今回は私の経験も踏まえながらお伝えしていきたいと思います。
フィルターを採用するという考え方
冒頭でマーケティングのレベルを上げるためには人間理解からとお伝えしましたが、相手を理解していくために大切なのが、フィルターを採用するという考え方です。
このフィルターとは、一部の情報を遮断して物事を見ることを意味しています。
空気清浄機のフィルターが空気中の余計なほこりを排除してくれるように、様々な情報の中から余計な情報は排除し、本当に必要なものだけを選び取ることで本質が見極められるようになるイメージです。
このフィルターの考え方を持っておかないと、常に頭の中が不要な情報で埋め尽くされてしまうため、良い精神状態を保つという意味でもフィルターの考え方は大切にしたいところです。
マーケティングとは、集客から売上までの全トータルプロセスのことを指すわけですが、マーケティングを活用して営業せずに商品を売りたい場合にも、フィルターの考え方は非常に効果的です。
例えば、以前別の記事でも紹介した「ホメオスタシス」もフィルターの1つと言えます。
ホメオスタシスとは、人が現状維持をしようとする性質のことですが、過去に頑張りたいけど頑張れなかった時の行動を振り返った時に、ホメオスタシスというフィルターを通して考えてみると、なぜ当時頑張れなかったのかが浮き彫りになることがあります。
このように、フィルターを採用して世の中を見る(=一部の情報を遮断する)ことで余計な情報がカットされ本質が見えやすくなるわけです。
このフィルターという考え方を大切にしていると、物事を見る視点が増え、自分自身の引き出しがどんどん多くなっていくので、マーケティングを活用していく時にも、相手の悩みを解決するための本質的な価値を提供しやすくなっていきます。
相手にフィルターを届ける重要性
多くの人はマーケティングをする際に「集客して売上を上げたい!」と考えるわけですが、商品やサービスを売りたいと思った時に、全ての顧客が「欲しい!」という状態になっているわけではありません。
そこで、相手に対して新しい気づきを与える(教育する)ことで、サービスの必要性に気づいてもらったり、すぐに購入するべきだという緊急性を感じてもらう必要があります。
この気づきを与えるために重要になるのが「消費者にフィルターを届ける」という行為です。
人の考え方は、普段どのようなフィルターを持っているかによって大きく変わってきます。
「事実は1つでも、解釈は無数」と言われるように、同じ物事が起きた時でも、フィルターが違えば見える世界は人それぞれ違います。
そのため、相手のフィルターの考え方を理解していないと、相手に対して新しい気づきを与えるのは非常に難しくなります。
少し違った角度で話をすると、普段人と接している時に「この人の話は面白い」と感じる人がいると思いますが、話が面白いか、つまらないかはその人が持っているフィルターの量によって変わります。
- 話がつまらない人の特徴
持っているフィルターが偏っている・少ない
=今自分の持っているフィルターの中でしか物事を見ることができない(決めつけが激しくなりがち) - 話が面白い人の特徴
いろいろな種類のフィルターを持っていて、かつ臨機応変に使い分けることができる
=同じ物事を見ている時も、出てくる発想やアイデア、浮き出る本質が変わってくる
といった感じで、持っているフィルターの種類が豊富であればあるほど、ふとした時の発言や出てくるアイデアがどんどん面白くなっていきます。
マーケティングにおいても、多くのフィルターを持っていることで、提案できる量も幅も広がっていく、つまり相手に届けられるフィルターの数も多くなるわけです。
マーケティングのレベルを上げるには人間理解から
マーケティングのゴールである「営業活動なしでも商品が売れる状態」を実現させるためには、「人の気持ちを理解すること」が何より重要です。
人の気持ちを理解するのが上手な方はどんなビジネスをやっても上手くいきますし、人の気持ちを理解するのが下手な人は、どんなビジネスをやるとしても苦労することになります。
そこで役に立つのが、先ほどから出ている「フィルターを採用する」という考え方です。
人はそれぞれ違った価値観を持っていますが、それは人によって採用しているフィルターが違うからです。
だからこそ、相手のフィルターを積極的に採用することで、人の気持ちの理解をグッと深めることができます。
逆に残念なパターンというのは、自分と考え方が違うから「私はこの人が苦手だ」と決めつけてしまうことです。
もし自分と合わないなと思う人に出会った時は、その相手がどんなフィルターを採用しているのかを注意深く見るようにしてみてください。
そうして理解したフィルターの数が増えれば増えるほど、多くの人に営業せずとも商品が売れるようになっていきます。
フィルターはその人の考え方や価値観を作り出しているため、人は近いフィルターを持っている人とはすぐに仲良くなれますし、ビジネスではお客さんになってくれたり、濃いファンになってくれる可能性が高いです。
逆に、自分が1種類のフィルターしか持っていない場合、自分のお客様になってくれるのは近いフィルターを持った数少ない人だけになってしまいます。
10人のお客さんが目の前にいても、同じフィルターを持っているたった1人しかお客さんにならないようなイメージですね。
なので、まずは相手の人生に思いを巡らせて、多くのフィルターを自分に取り入れることを意識してみてください。
自分の中のフィルターが増えるほど、「こういう考え方をする人は、こういう悩みにぶつかりやすい」ということが分かるようになってきます。
そうなると、その悩みに合わせた書き方、伝え方が出来るようになっていくので、共感してくれる方が増え、自然とファンになってくれる可能性も高まっていくはずです。
・マーケティングのレベル上げるにはまず人間理解から
・相手のフィルターを理解するために相手の人生に想いを巡らせる
【まとめ】フィルターを意識した発信を
今回はマーケティングのレベルを上げたいならまずは人間理解から始めようというお話をしました。
特にWEBでの発信は相手と話す機会がほとんどないので、相手のことを理解するのが非常に難しいです。
だからこそ、普段のコミュニケーションから相手を理解しようという意識を大事にしてほしいんですね。
普段からいろんな人とコミュニケーションをとって、相手の気持ちを理解しようとどれだけ思いを巡らせたかで、書ける文章や話す言葉の質は大きく変わってきます。
普段から人と接する時は、相手がどんなフィルターを採用しているのか、注意深く観察するようにしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!